財産が多岐に渡る財産分与について、依頼者の家事育児に対する寄与度を主張することで、7:3の割合で調停を成立させた事例
【属性】(ご依頼者)女性 50代後半 職業 会社員
(相手方) 男性 60代前半 職業 会社員
【未成年の子ども】なし(成人)
【同居・別居】別居
【財産】不動産(自宅)、預貯金、生命保険、退職金
【解決までに掛かった期間】約9か月
【解決手段】調停 期日の回数:10回(2回目から当職受任)
依頼のきっかけ
依頼者は、自分で相手方に対する離婚調停を申立てていたが、相手方に弁護士が付いたことと、財産分与に関する争点が複雑多岐なため、自分で調停を行っていくことに不安を感じ、当職に調停代理を依頼された。
弁護士の対応
依頼者の財産内容が多岐にわたるため、財産関係の整理と財産分与の対象とならない特有財産の特定とその根拠の整理を行うとともに、相手方に財産の開示を求めた。
婚姻期間において、依頼者は家事育児の他義父の介護までしながらもフル勤務で長年勤続してきて貯蓄にも励んでいた。また、子らの学費等はほぼ全て依頼者の給与から賄われていた。他方で相手方は安易に転職を繰り返し、自分の給与は自分の趣味や付き合いに費消し、貯蓄はしていなかった。
また、家事や育児、自分の父親の介護も相手方に任せっきりで協力もしてこなかった。
このような状況に鑑み、当職は婚姻期間中の財産形成にあたって依頼者と相手方の寄与度があまりに大きいと判断した(依頼者の不満もそこにあった)ため、夫婦の財産形成にあたっての依頼者の寄与度について仕事・家事・育児教育・介護・貯蓄等に分類し、各々の寄与度に関する事実と根拠を裁判所に書面で示すとともに、丁寧に説明し、依頼者の寄与度の大きさに鑑みれば本件財産分与の割合を半々とする不合理性を根気よく主張した。
結果
財産形成にあたっての依頼者の寄与度の主張について、裁判所の理解を得ることができ、主だった財産について(不動産・退職金)についての分与割合を依頼者7:相手方3とする内容で調停を成立させることができた。
解決のポイント
財産分与の分与割合は、原則半々であるが、財産形成において夫婦間での寄与度に大きな開きがある場合、丁寧な事実主張により、裁判所の理解を得ることができる一例である。
お客様アンケート
50代の最新記事
財産分与の最新記事
- 家庭内別居は財産分与の基準日となるか(財産分与の基準日が争点となった事例)
- 離婚調停を申立てられたが、弁護士が付くことにより早期かつ適正な内容で解決した事例
- 離婚調停が不成立となったが、再度離婚調停を申立てて離婚が成立した事例
- 相手方の特有財産の主張を認めず、当方主張とおりの財産分与金が認められた事例)(相手方に対する子の大学学費の分担請求が認められた事例)
- 法律上の離婚原因は乏しかったが、離婚調停に引き出すことにより、離婚を成立させた事例
- 別居 10 年以上の相手と財産分与をせず、解決金 100 万円で離婚が成立した事例
- 調停離婚を弁護士に依頼することで、早期に納得できる条件で調停が成立した事例
- 不成立となった調停において再度申し立てを行い、未払いの婚姻費用及び財産分与を獲得することができた事例
- 財産分与において、住宅ローン借り換えにより自宅を取得できた事例
- モラハラ夫との離婚において、早期に調停に移行したことで希望通りの財産分与を獲得することができた事例
- 調停離婚を申し立てることで相手方の財産を明らかにし、適正な財産分与を行うことができた事例
- 有責配偶者の相手方から離婚調停を申し立てられたが、婚姻費用・養育費・慰謝料・財産分与(自宅不動産)を確保し離婚することができた事例
- DV夫から慰謝料・財産分与等を取得し和解離婚が成立した事例
- 相手の暴言、暴力、異常行動、浪費が原因の離婚事例
- 相手方との話し合いが困難な離婚問題を解決した事例
- 不倫していた夫から十分な養育費と自宅を確保して離婚することができた事例
- 法外な請求を退け、浪費家の妻への財産分与額を2分の1以下で抑えた事例
- 有責配偶者からの離婚請求で、相手方・裁判官に精一杯の誠意を見せることで、離婚を成立させた事例
- 夫からの長年に及ぶDVに対して、離婚調停と子の監護者指定を申し立て、希望通りの条件で解決した事例
- 相手方の不貞行為責任を交渉材とし、離婚条件において実質的な利益を得ることを優先した事例
- 有責配偶者である夫からの離婚請求について、離婚後の生活に困らないだけの経済的補償を条件に離婚を成立させた事例
女性の最新記事
- 自営業者の夫の年収を適切に算出した事例・子どもが私立学校に通っている場合に算定表上の婚姻費用に私学加算できた事例
- 婚姻費用・養育費について私学加算をした事例
- 養育費に加え大学の学費を加算できた事例
- 家庭内別居は財産分与の基準日となるか(財産分与の基準日が争点となった事例)
- 離婚調停が不成立になったものの、その後協議で成立した事例
- 離婚調停が不成立となったが、再度離婚調停を申立てて離婚が成立した事例
- 相手方の特有財産の主張を認めず、当方主張とおりの財産分与金が認められた事例)(相手方に対する子の大学学費の分担請求が認められた事例)
- 法律上の離婚原因は乏しかったが、離婚調停に引き出すことにより、離婚を成立させた事例
- モラハラを受けていたものの、明確な離婚原因のない事案において、調停を申立てることで3か月のスピード離婚を成立させた事例
- 夫からの暴力を理由に家を出て、早急に子の監護者指定の申立てを行うことで親権を獲得し、調停で離婚が成立した事例
- 不貞行為で500万円の慰謝料請求を受けたが、相手方の夫婦関係状態を主張し、90万円に減額することができた事例
- 慰謝料請求の示談交渉において、相手方の資力を勘案し150万円を請求することで示談が成立した事例
- 面会交流の調停を申立て、面会交流のやり方や内容について見直すことができた事例
- 不成立となった調停において再度申し立てを行い、未払いの婚姻費用及び財産分与を獲得することができた事例
- 財産分与において、住宅ローン借り換えにより自宅を取得できた事例
- 離婚後も相手方名義の自宅に居住し続けることで調停が成立した事例
- 調停離婚を申し立てることで相手方の財産を明らかにし、適正な財産分与を行うことができた事例
- 有責配偶者の相手方から離婚調停を申し立てられたが、婚姻費用・養育費・慰謝料・財産分与(自宅不動産)を確保し離婚することができた事例
- DV夫から慰謝料・財産分与等を取得し和解離婚が成立した事例
- 子供の養育方針の違いから別居後、離婚が成立した事例
- 相手の暴言、暴力、異常行動、浪費が原因の離婚事例
- 相手方との話し合いが困難な離婚問題を解決した事例
- 不倫していた夫から十分な養育費と自宅を確保して離婚することができた事例
- DV夫から親権と財産分与を獲得した事例
- 激しいDVを行う夫から逃げてきた依頼者を守るため、早期にDV保護命令の申立を行った事例
- 面会交流の調停を申し立てられた事案で、第三者機関立会型の利用を条件として認めさせた事例
- 夫からの長年に及ぶDVに対して、離婚調停と子の監護者指定を申し立て、希望通りの条件で解決した事例
- 相手方の不貞行為責任を交渉材とし、離婚条件において実質的な利益を得ることを優先した事例
- 有責配偶者である夫からの離婚請求について、離婚後の生活に困らないだけの経済的補償を条件に離婚を成立させた事例
調停離婚の最新記事
- 自営業者の夫の年収を適切に算出した事例・子どもが私立学校に通っている場合に算定表上の婚姻費用に私学加算できた事例
- 婚姻費用・養育費について私学加算をした事例
- 養育費に加え大学の学費を加算できた事例
- 家庭内別居は財産分与の基準日となるか(財産分与の基準日が争点となった事例)
- 離婚調停を申立てられたが、弁護士が付くことにより早期かつ適正な内容で解決した事例
- 離婚調停が不成立となったが、再度離婚調停を申立てて離婚が成立した事例
- 相手方の特有財産の主張を認めず、当方主張とおりの財産分与金が認められた事例)(相手方に対する子の大学学費の分担請求が認められた事例)
- 法律上の離婚原因は乏しかったが、離婚調停に引き出すことにより、離婚を成立させた事例
- モラハラを受けていたものの、明確な離婚原因のない事案において、調停を申立てることで3か月のスピード離婚を成立させた事例
- 別居 10 年以上の相手と財産分与をせず、解決金 100 万円で離婚が成立した事例
- 夫からの暴力を理由に家を出て、早急に子の監護者指定の申立てを行うことで親権を獲得し、調停で離婚が成立した事例
- 調停離婚を弁護士に依頼することで、早期に納得できる条件で調停が成立した事例
- 不成立となった調停において再度申し立てを行い、未払いの婚姻費用及び財産分与を獲得することができた事例
- 財産分与において、住宅ローン借り換えにより自宅を取得できた事例
- 離婚後も相手方名義の自宅に居住し続けることで調停が成立した事例
- モラハラ夫との離婚において、早期に調停に移行したことで希望通りの財産分与を獲得することができた事例
- 調停離婚を申し立てることで相手方の財産を明らかにし、適正な財産分与を行うことができた事例
- 相手方から子の監護者指定・子の引渡し調停を申立てられたが、男性の依頼者が監護権・親権を取得することが出来た事例
- 有責配偶者の相手方から離婚調停を申し立てられたが、婚姻費用・養育費・慰謝料・財産分与(自宅不動産)を確保し離婚することができた事例
- 相手の暴言、暴力、異常行動、浪費が原因の離婚事例
- 相手方との話し合いが困難な離婚問題を解決した事例
- 不倫していた夫から十分な養育費と自宅を確保して離婚することができた事例
- 法外な請求を退け、浪費家の妻への財産分与額を2分の1以下で抑えた事例
- DV夫から親権と財産分与を獲得した事例
- 有責配偶者からの離婚請求で、相手方・裁判官に精一杯の誠意を見せることで、離婚を成立させた事例
- 面会交流の調停を申し立てられた事案で、第三者機関立会型の利用を条件として認めさせた事例
- 夫からの長年に及ぶDVに対して、離婚調停と子の監護者指定を申し立て、希望通りの条件で解決した事例
離婚を切り出したの最新記事
- 婚姻費用・養育費について私学加算をした事例
- 養育費に加え大学の学費を加算できた事例
- 離婚調停が不成立となったが、その後、協議にて離婚が成立した事例
- 離婚調停が不成立となったが、再度離婚調停を申立てて離婚が成立した事例
- 法律上の離婚原因は乏しかったが、離婚調停に引き出すことにより、離婚を成立させた事例
- モラハラを受けていたものの、明確な離婚原因のない事案において、調停を申立てることで3か月のスピード離婚を成立させた事例
- 別居 10 年以上の相手と財産分与をせず、解決金 100 万円で離婚が成立した事例
- 夫からの暴力を理由に家を出て、早急に子の監護者指定の申立てを行うことで親権を獲得し、調停で離婚が成立した事例
- 調停離婚を弁護士に依頼することで、早期に納得できる条件で調停が成立した事例
- 面会交流の調停を申立て、面会交流のやり方や内容について見直すことができた事例
- 不成立となった調停において再度申し立てを行い、未払いの婚姻費用及び財産分与を獲得することができた事例
- モラハラ夫との離婚において、早期に調停に移行したことで希望通りの財産分与を獲得することができた事例
- 調停離婚を申し立てることで相手方の財産を明らかにし、適正な財産分与を行うことができた事例
- 相手方から子の監護者指定・子の引渡し調停を申立てられたが、男性の依頼者が監護権・親権を取得することが出来た事例
- DV夫から慰謝料・財産分与等を取得し和解離婚が成立した事例
- 子供の養育方針の違いから別居後、離婚が成立した事例
- 相手の暴言、暴力、異常行動、浪費が原因の離婚事例
- 相手方との話し合いが困難な離婚問題を解決した事例
- DV夫から親権と財産分与を獲得した事例
- 激しいDVを行う夫から逃げてきた依頼者を守るため、早期にDV保護命令の申立を行った事例
- 有責配偶者からの離婚請求で、相手方・裁判官に精一杯の誠意を見せることで、離婚を成立させた事例
- 面会交流の調停を申し立てられた事案で、第三者機関立会型の利用を条件として認めさせた事例
- 夫からの長年に及ぶDVに対して、離婚調停と子の監護者指定を申し立て、希望通りの条件で解決した事例
- 親権者である元妻が死亡したため、親権者変更を行い子どもの親権を取得した事例
- 相手方の不貞行為責任を交渉材とし、離婚条件において実質的な利益を得ることを優先した事例
当事務所では、離婚が成立しさえすればよいというのではなく、依頼された方の離婚後の生活がよりよいものになるように、常にそれを見据えながら離婚案件の処理を進めます。
ご相談される方の話を丁寧に聴いて状況を正確に把握したうえで、離婚原因の問題、お金の問題、子どもの問題、それら問題ごとにご相談される方の置かれた状況を整理し、将来も 見据えたBestな解決策を示します。